娘: タイトルは、トップ画像にあるグラフのことね。日本全体だよね。大きな話ね。
父: うん、9月議会の答弁で市長は、「日本人口が100年後には半分になるといわれている 人口減少を受け入れながら政策をつくっていかなければならないというのが基本的な大前提になる」と言っていたよ。
娘: どの地域も人口減少は避けられないだろうということを言っているのね。
父: 社人研は、出生数、死亡数を中位に設定した「長期参考推計」で2115年50,555千人としているよ。また、ベストセラー「未来の年
表」では2,000人にやがてなる…との計算しているみたいだね。
娘: それで左のグラフのように計算してみたんだね。
父: 2115年40,500千人、3000年2,260人となったよ。社人研との誤差は、出生率、生残率を現状延長とするか中位数とするか、推計は2015年時のものなので2020年数値に821千人の違いがあること等と思うよ。
娘: 「未来の年表」の数値とは、 ほぼ合っているね。
父: そうだね。計算に使った「人口再生シミュレーション簡易版ver1-日本」をアップしてある(ここ)ので使ってみてほしいよ。計算結果の5年毎、男女5歳階層毎、出生数などの詳細数値もある。
※2020年~3000年までの5年毎、男女別、5歳階層別の人口を掲載した「合計」シート(ここ)
娘: それをみると、人口が36名で止まったとあるね。計算では消滅はしなかったということね。
父: 「安定人口理論」でいう一定になったのかもしれない。このような結果は、今まで公表されているものでは見たことが無かったよ。
娘: 「経営」の診断みたいね。どういうこと?
父: 次の結果グラフで説明するよ。「将来人口の推計」で減少しているのは既に述べたとおり、他国との出入りがない「封鎖人口」で減少しているのは昔の朱鷺同様に再生力がないことを示しているよ。また、「若者流出なし」は国段階では意味がないかもしれない。「出生率2.08」で人口は増え、「出生率2.08+封鎖人口」で横ばいになるのは、外国からの流入が一定数あることだと
思うよ。
娘: なるほど。出生率アップで何とかなるんだね。そして、人口減少を止めるという点では外国からの
移住が重要なんだね。
父: そう。ただ、出生率2.08は15-49歳女性全員を対象にした数値だよ。未
婚率が増えているから夫婦の子ども数を増やそうと思っても限度がある。
娘: 結婚には、子どもを育てるための収入も考えてしまうしね。
父: それで決断できない人も多いようだよね。昔は、一人では生活できないが二人ならできる感じで結婚したもんだけどね。
娘: 次のグラフが再生の目安で、下の表は実数値ね。
父: そう。何をもって再生とするか? ここでは、人口1億人、夫婦で子ども2人という仮目標を作って計算してみたよ。
娘: 語句の使い方は、日本というよりも市町村で使う言葉ね。
父: 地域用のツールを国県で使ったいるからね。言葉の説明をすると「①20-24歳女性Iターン」は、1億人の人口を達成するための将来の子ども数を計算して、不足すると思うと外国からの移住とした数値だよ。「②出生率変化の計算結果」は、①の移住に頼るのではなく合計特殊出生率をアップさせることをねらったんだ。また、「③任意の事例…」は、人口1億人、夫婦当たり子ども2人を目標にすると将来人口はどうなるかを計算したものだよ。
娘: 表を見る場合、外国からの女性移住は今の移住者への上乗せだよね。5年間の数値だから五分の一が達成すべき年間数値だね。また、出生率が2以下になっているのは、目標を1億人にしたから減少させているのね。少しおかしいね。
父: そうだね。全てを自動計算させているから、中々うまくいかないところもあるんだ。
娘: 外国からの移住者は多いのね。ビックリ!
父: 出生率だって、かつては達成していた数値だよ。ただ、未婚率増加の原因など非常に高い課題をクリアできるか、それが問題だと思う...。
出所:総理府統計局
出所:社人研
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