②「旧・市町村」の人口減少、「どうなるか」から「どうするか」へ向け「シミュレーション」ツール使ってみませんか。 ~佐渡島の旧・十か市町村を例にデータセット~

By gkmyhn, 2022年5月15日

(更新)

  • r4.6.16 地域規模に応じた事例を記載したツールを提供するため、タイトルに以下のとおり番号を振りました。①市町村 ②旧市町村(2000-10000人程度) ③集落。これに伴い、本文の必要箇所を加除修正しました。
  • r4.5.16  「  テンプレート(生残率・移動率・出生率の計算)ver2-佐渡」(エクセルファイル)の「移動率計算」シートの「r2}年の移動率計算表の「移動率-2」欄は、同シートの「h27」年の移動率を転記すべきところを他地域のものを転記してありました。これを修正しました。
  • r4.5.16  ツールの「一括」シート内で、人口置き換え水準となる出生率について、「2.08」の数値を「2.07」に修正しました。
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    • この人口再生シミュレーション・ツールは、集落、市町村、県などの括りで使えます。
    • 今回は、市町村合併はしているが、「身近に感じる生活や意識は旧市町村だ」という場合の”旧・市町村単位”で使う場合を想定してみました。(次回には「集落」を取り上げたいと思います。なお、予めセットするデータは異なりますが使うツールは同じ当ツールです)
    • また、一つの市町村ではなくて、幾つかをピックアップして人口推計や産業その他の対策づくりの資料づくりができます。
    • 関連して、担い手不足の農業者、後継者不足の商工業者の将来人口推計など、地域を離れたグループの推計もかのうでしょう。
    • 今回のツールは、佐渡島の旧市町村を例にしてデータをセットしてあります。佐渡島内の方は、準備作業なくして即シミュレーションに入れます。
    • 佐渡島以外の方へ
        • この中の「人口」、新潟県以外の方は「生残率」も変更し、ファイル内にあるテンプレートで「移動率」を計算してセットすることになります。
        • 必要なデータは、「人口」は市町村のホームページ等、「生命表」は都道府県のホームページにはるはずです
        • 生命表から生残率の出し方は、ツールと同じ各ファイルにテンプレートがあります。
        • どのファイルも地域によりデータは異なる以外は同じものです。( )内は人口ですので、自分の地域と似ているファイルを選んで操作をしてみてください。

1ダウンロード

(1)次をクリックしてダウンロードし保存ください。

    • エクセル2019、拡張子xlsm、大きさ1200kb、ZIP形式。マクロを多用しています。
    • ウィルスはありませんのでマクロを有効にしてください。
    • ダウンロードしたらzipファイルをクリックしてツールを開き、「マクロが無効にされました」には「コンテンツの有効化」をクリックしてください。

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両津(11570) 相川(5807) 佐和田(8504) 金井(6119) 畑野(4034)

新穂(3394) 真野(4443) 羽茂(3008) 小木(2583) 赤泊(2112)

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(お知らせ)
    • 今回から「Ver25」と表示のあるファイルを使用します。
    • これまでのものと異なる点は次のとおりです。 これにより、これまでのものと比較すると、5年先でコンマ以下程度の差が生じます。
        • 「移動率」計算で使うh27国勢調査からr2国勢調査の間の「生残率」について、単年度値でしたが2期間(h27、r2)の平均値を使います。
        • 生まれる子どもの男女比を各106対100としていましたが105.2対100(ここ)としました。
        • 人口の置き換え水準となる出生率を2.08としていましたが2.07(ここ)としました。

(2)動かす前に次のことを行ってください。

①地域の移動率(流出入率)と、前期からの変化を確認する。

    • エクセルファイル「テンプレート(生残率・移動率・出生率の計算)ver2-集落()」を開いてください。
    • 「移動率計算」シートの上方向に右のような移動率の比較グラフがあります。
    • 大きな差がある年齢階層のところは何らかの理由があるか考えます。「修正(人数記載)」欄に人数を記載すると移動率が変化します。
    • 格差の理由がないかわからない場合は、r2年の実態である移動率を使用します。

(メモ)

  • 「ゼロ」の線よりも上が流入で下が流出です。上のグラフのように流出が大きくなった地域が佐渡島では多く、このため別記事で「前の5年間よりも消滅を45年間ほど早める結果となりました。」(ここ)で記載した状況の背景がわかりました。
  • これから皆さんが行うUIターンの人数は、この流入に上乗せする人数となります。そして佐渡島の流入を記載したのが(ここ)の図表です。

 

②前もって地域の現状、再生の目安を知る。

    • エクセルファイル「人口再生シミュレーション」を開きます。
    • 「一括」シートに、予め自動計算させた「地域の現状」があります。「一括2」シートには「再生の目安」があります。両方をみて、どのような地域なのか確認ください。
    • 「一括2」シートで、人口を維持・増加させるための出生率を高めるグラフが滑らかでない場合があります。これは、まず推計計算して目標人口に不足する分を

③「グラフ500」シートで既に計算してあるグラフを見る。

    • 既に設定したデータを基に「推計」シートで計算し記録された「合計」シートの合計欄だけを「グラフ500」シートの上方左側にある「合計転記」をクリックして「通常の人口推計」として転記しグラフ化してあります。殆ど消滅する結果となっています。
    • また、UIターンなどを計算する「推計2」シートで、僅かなUIターンがあった場合に地域はどうなるかを計算して、同様なやり方で「グラ500」に示してあります。全部の地域で人口は安定化しています。

(3)UIターンなどの数値を入力して計算してみてください。

    • 「増減2」シートには、上の「グラフ500」の計算の基になった人数が入力してあります。
    • これを修正する形で、佐渡以外の地域の方も”ちょっと触れてみる”形で任意の数値を入れて計算してみてください。
    • その方法は、操作説明で示した(ここ)をご覧ください。
    • なお、さらに取り組みたい方は、操作方法(ここ)も読んでください。

2三つのこと

(1)お手伝い ~気楽であれば~

    • 使ってみようという方で、わからないところがある方がありましたら、データをセットして提示した佐渡島の各地域の例のようなお手伝いをいたします。ただし、仕事でもなく責任もない気楽な形の範囲とします。
    • 大切なこと
      • 自分で行うことが大切と思います。自分で計算に携わった方と見聞きしたことを基に話している人との違いはすぐにわかるほどです。人口にまつわる誤解や新たな気づきを得るために自分で計算に携わってみjましょう。
      • 経営では、率、グラフは、よりはやく理解する、他人のものを評価するものです。しかし、「改善」は「生のデータ」みることを出発点としましょう。

(2)一見すると不思議な「人口」 ~多様なアプローチを~

①次のグラフとコメントをご覧ください。

これは、今回の事例とした佐渡島の各地域全てでありました。この5年は、世界遺産、誘致企業、UIターン増など力づくの対応が続くと思います。もし、それでも駄目だった場合は、少し違う切り口でアタックしてみませんか。「一括3」シートの内容は、このことを活用した私の考えの一つです。

②紹介:田園回帰1%戦略

NHK「クローズアップ現代」で、2015年12月9日放送で「移住1%戦略」として紹介されました。(ここ)

③国土のグランドデザイン

山間地域のモデル集落(人口1000人)で、仮に移住(10人/年)を見込んだ場合、人口は減少するものの緩やかな減少にとどまるとともに、小中学生の人口(現状71人)は一定数を維持できる(ここ)…..と5ページにある。

(3)将来人口から将来の許容事業者数を把握 ~承継や起業の目標づくりへ~

当サイトの記事(ここ)で、佐渡の商工業者数は、昭和50年から長い間にわたり70±3で推移してきた・・・と掲載しました。元々は、小売業やサービス業であれば従業員5人以下、製造業や建設業であれば20人以下の小規模事業者で比例するというものです。それを人口が多様な佐渡の旧市町村で整理したのが次の表です。商工業者の場合ほどではありませんが比例しているようです。

合併後の地域を構成している旧・市町村地域についは、単独又は共同で当ツールを使って、地域毎のビジョンづくりのために前述サイトと同様なことができるのではないかと考えます。それが上のアイキャッチ画像に使った数値です。ぜひ活用ください。

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