国の懸念から既に10年。佐渡島の経営の状況、問題点、課題、そしてチャンスを新年にあたり今一度整理します。

By gkmyhn, 2024年1月22日

(未定稿)

  法人会講演会資料を基に書けるところ、書きたいところを先にして順次記載していきます。 なお、過去に「国の懸念から既に5年。佐渡島の経営の状況、問題点、課題、そしてチャンスを新年にあたり今一度整理します」という記事(ここ)を掲載しました。この記事は、その10年後版とします。

佐渡法人会新春講演会の資料は次にあります。   ➡資料:シミュレーションで探る企業と地域の今後 (ここ)をクリックしてください。 ※PDFファイルです。

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V 人口推計シミュレーション

V-7 佐渡市の目標値を達成するシミュレーションをしてみよう‼

父: この項は、 講演のときシミュレーションする時間がなかった部分だよ。一番伝えたいところなのに‼

娘:  なぜなの?

父:  ほらっ、このところ移住者は500人、600人と増えているのに、前回国勢調査の前5年のデータを基にした推計と、令和6年1月1日人口で0.2%の誤差で推移しているよ。不思議と思っている人は多いと思うんだ。

娘:  確かに、そうだね。なぜだろう?

父:  自分でツールを使って計算すれば一目瞭然なので、できれば自分でやってみてほしいんだ。ボタンを押すだけでできるように必要なことはセットしてあるから...。

娘:  なるほど。自分でやるにしても、答えとしてはどうしてなの?

父:  どの地域も、今はUIターンとか起業などで人口減少を止めようとしている。でも素晴らしいと言われた地域も人口減少に転じているよ。

娘:  だから、それはどうしてなのかな?

父:  その具体策をすれば必ず止まるという確認なしで行っていると思うよ。また、1人でも移住すれば人口は一人増えるけれど、全体として増えた人口を維持するには、どれだけのことをすればよいかまでは計算していないと思うよ。

娘:  増えても、減少数に飲み込まれて、増やすことをやめれば減少に転じるということね。わかった! 前に見た次のアニメね。若者に人気のある都会の地域、子ども層の上が極端に多いのは常に移住があるんだよね。でも、眺めていると、その移住が止まればどうなるの?..と思え、そうすると細い子ども層だけになる。そういうことかな?

父:  そうなんだ。そこで、まずはツールを使って将来まで維持するための条件を先に知るやり方を提案したいんだ。企業を例にすれば、その数値を達成できる具体的対策を練って、それ毎に地域の特長や有利性などを使う流れだと思う。

娘:  それだと多くの手間暇が必要になるよ。自分の気づくところでいいんだよね。

父:  当然そうなるね。でも多くの人が考えれば数は多くなるよ。細かくすればするほど予算づけの必要性が頭に浮かぶよ。2060年33,000人の目標値に対して、そんな細かな予算の裏付けが必要なような作り方はしてないと思うよ。

娘:  だから、例えば「子ども達の留学制度」で、「こうすれば将来ともに何人の人口を増やせる」というような積算や提案は行政も助かると思うよ。

娘:  そうかもね。

父:  そのような提案は、多いほどいいと思うよ。ただ、人口減少対策全体では数の多さには疑問があるんだ。

娘:  どうして?

父:  人口減少対策って売上減少対策と似ていると思っているよ。売上減少で赤字が続き貸借対照表も崩れた会社があるとするよ。そうなると改善すべきところは多々あるよ。でも何時しか2、3点で7割方解決できるものがないと駄目という時期に来るんだ。

娘:  なるほど。

父:  8割以上の自治体が消滅の可能性をいうときに数多くの人口減少対策を上げる。そこには人口増加の裏付けなしの提案も多くある気がするよ。自分で計算してみれば、それが提案には無くなると思う。

娘:  言いたいことはわかったわ。じゃあ、 そのツールを使うのは簡単なの?

父:  いたって簡単‼ ファイルをダウンロードして、既に入っている数値を変えてボタンを押すだけだよ。

娘:  失敗して動かなくなるようなことはないの?

父:  それはないと思うけど、次の手順でダウンロードしたら万一のためにファイルの複製を作っておくといいよ。

手順—————————-
ダウンロード: (ここ)クリック
ファイルを開く: 「ウィルスの可能性」は無いことを確認してアップしているので「編集を有効にする」をクリック、続いて「マクロは無効にされました」には「有効化」をクリック
データ入力: 「増減2」シートをクリック。一番上の黄色の表に佐渡市目標を達成できる仮数値が既に入っています。これに訂正する形で任意の数値を表に入力ください。
計算: 「推計2」シートをクリック。上の「推計開始」ボタンをクリック→何年分?の問いに505と小文字の数値を入力して「OK」クリック→1分30秒余りで「終わりました」のポップアップメニューがでるので「OK」をクリック。これで計算終了です。
結果: 「グラフ500」シートをクリック。空欄となっている行の「総合計」ボタンをクリックすると、合計値だけが転記され、下にグラフ表示されます。

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娘:  次がデータ入力画面ね。既に数値が入っいるね。このとおり計算すると佐渡市の目標値となるんだね。このデータをどうしてわかったの?

父:  この入力画面は「男性」の例だよ。同じく「女性」の画面にも入っいる。シミュレーションだから佐渡市の目標としている2060年に33,000以上になるようやってみたんだ。ただ、それだと数多くの組み合わせがあるから次の表から推測はするけどね。

娘:  移住者が500人いて250人位マイナスで、600人だと△180人位だから300人位から入力してみようとなったんだね。表をみると150人が5年齢階層だから750人、女性も同じというから合計1,500人、5年毎の入力表だから1,500人÷5年=年間300人ね。

父:  そう。これで計算すると33,897人、佐渡市の目標値は33,416だけれど、わかりやすい均等数値にしておいた方が数値を変えてもわかりやすいと思ったんだよ。

娘:  わかった。まずは何をするといい?

父:  一か所でも何ヵ所かでもいいから、思うように数値を増減して計算してみてほしい。そうすると、マクロが動き出して1分半ほどで結果が出るよ。上に示した「手順」の「グラフ500」シートで、空いている行の「総合計」ボタンをクリックすると合計だけ転記され、下方にグラフ化する。

娘:  まずは、どんなツールが見てほしいことと、自分が入力した数値で人口がどれだけ増減するかの目安をしってほしいということね。次は?

父: ここからは、「どういうやり方で幾ら売るか」という会社の販売促進計画と考えるとよいと思う。たとえば、「売り出し」をして幾らとか、「イベント」に出て幾らなどと具体策を伴わせて数値を増減してほしいね。

娘:  それだと経費などの金額が伴うね。行政の方が、そこまで積算しているとは思えないよ?

父:  うん。だから具体的な幾つもの策が出ていいんだと思う。それによって何人増えるとキチンと結びついているからね。何よりも、そうならなかった場合の差異分析が分かりやすいね。

娘:  「グラフ500」シートの既に入力してあるグラフは何か読み取ってほしいの?

父:  黒の実線は2060年の佐渡市の目標グラフだよ。それ以降も推計してみると減少する。

娘:  先の「データ入力画面」で入力した移住が亡くなった途トタンに減少に転じるってこと?

父:  そのような結果になったよ。また、空き家3千軒に3人家族が入った場合のグラフが増えてから減少していく点線のものだよ。やはり減少する。

娘:  一方で、年間30人の新規雇用をずっと続けるグラフが赤の実線だよね。人口は安定している。

父:  その二点を加味しながら入力する数値を考えると、例えば佐渡市が3万人以下にはしたくないという入力の方法もわかるかもしれないね。

娘:  それと、上のほうにあるアニメ”若者に人気のある地域”の細る子ども層も増やす策も組合すことになるね。

父:  そういうことだと思うよ。ここでダウンロードするツールは、社人研データを使っているんだ。だから個人での提案でも組織内外で使っても公にしてよい数値だと思うよ。

娘:  わかった!

父:  本当にわかった? 100年後って子どもや孫なら感じ取れるだろう時代だよ。社人研のデータを基にした推計では3,000人台、今の実績値を基にした私の推計では1600人台だよ。

娘:  今までは夢として語った「100年後の地域」。消滅の可能性ありという自治体は佐渡市を含めて8割余りだとすると、もっと身近に考えないといけない時期かもね。

父:  そう思うよ。今できないことは子どもや孫の事態は更に難しくなると思うから...。

 

 

 

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